情報処理技術者試験(今のところは基本情報技術者試験)の過去問(基礎理論-その他の理論)を集めて,シンプルにまとめています。シーケンス制御,フィードバック制御,フィードフォワード制御,アクチュエーター,センサーなどについて,理解度を確認することができます。解けなかった問題や,完全に理解できていない問題については,【参考】にあるリンク先ページを読んで,もう一度,解いてみてください。難しい問題もあると思いますが,繰り返し解くことにより,だんだんと身に付いてきますので,根気よく頑張りましょう。
平成21年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問4
問 産業機器の機器制御に使われるシーケンス制御の説明として,適切なものはどれか。
ア あらかじめ定められた順序又は条件に従って,制御の各段階を逐次進めていく制御方法である。
イ 外乱が予測できる場合に,あらかじめ外乱を想定して前もって必要な修正動作を行う制御方法である。
ウ 制御量を常に検出して制御に反映しているので,予測できないような外乱に強い制御方法である。
エ “やや多い”,“やや少ない”などあいまい性に基づく制御方法である。
【解答】ア
【解説】
イ フィードフォワード制御の説明
ウ フィードバック制御の説明
エ ファジー制御の説明
平成29年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問3
問 フィードバック制御の説明として,適切なものはどれか。
ア あらかじめ定められた順序で制御を行う。
イ 外乱の影響が出力に現れる前に制御を行う。
ウ 出力結果と目標値とを比較して,一致するように制御を行う。
エ 出力結果を使用せず制御を行う。
【解答】ウ
【解説】
ア シーケンス制御の説明
イ フィードフォワード制御の説明
※選択肢「エ」について
フィードバック制御では,装置などの出力を入力に戻し、動作が目標に近づくように制御する。
平成22年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問4
問 フィードバック制御の説明として,適切なものはどれか。
ア 外乱による影響を検知してから修正動作を行う。
イ 外乱に弱く,それらの影響を増幅させてしまう。
ウ 外乱を検知して,その影響が出ないように修正動作を行う。
エ 外乱を予測して修正動作を行う。
【解答】ア
【解説】
イ,ウ,エ フィードフォワード制御の説明
平成30年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問21
問 アクチュエータの説明として,適切なものはどれか。
ア 与えられた目標量と,センサから得られた制御量を比較し,制御量を目標量に一致させるように操作量を出力する。
イ 位置,角度,速度,加速度,力,温度などを検出し,電気的な情報に変換する。
ウ エネルギー発生源からのパワーを,制御信号に基づき,回転,並進などの動きに変換する。
エ マイクロフォン,センサなどが出力する微小な電気信号を増幅する。
【解答】ウ
【解説】
ア フィードバック制御の説明
イ センサーの説明
エ アンプの説明
平成29年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問22
問 アクチュエータの機能として,適切なものはどれか。
ア アナログ電気信号を,コンピュータが処理可能なディジタル信号に変える。
イ キーボード,タッチパネルなどに使用され,コンピュータに情報を入力する。
ウ コンピュータが出力した電気信号を力学的な運動に変える。
エ 物理量を検出して,電気信号に変える。
【解答】ウ
【解説】
ア A/D変換器の説明
エ センサーの説明
平成29年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問4
問 図のような黒色で描かれた円に沿って車が走るように,左右の後輪に独立に取り付けられたモータL及びRの回転速度を制御する。センサL及びRは反射型光センサであり,センサが黒色に掛かる比率が大きいと出力値が小さくなり,黒色に掛かる比率が小さいと出力値が大きくなる。この車を円に沿って走行させるためのモータ回転速度の制御方法として,適切なものはどれか。ここで,二つのセンサの出力値が一致するときには,二つのモータの回転速度を初期値に戻すものとする。
センサL出力値>センサR出力値 のとき | センサL出力値<センサR出力値 のとき | |||
モータL 回転速度 | モータR 回転速度 | モータL 回転速度 | モータR 回転速度 | |
ア | 上げる | 下げる | 上げる | 下げる |
イ | 上げる | 下げる | 下げる | 上げる |
ウ | 下げる | 上げる | 上げる | 下げる |
エ | 下げる | 上げる | 下げる | 上げる |
【解答】イ
【解説】
センサLが黒色に掛かる比率が大きくなる(センサRは黒色に掛かる比率が小さくなる)場合,センサLの出力値は小さく(センサRの出力値は大きく)なり,車は左方向に進むことになるので,モータLの回転速度は下がる(モータRの回転速度は上がる)。
【参考】 |
まとめ
今回は,情報処理技術者試験の過去問(基礎理論-その他の理論)を集めて,シンプルにまとめてみました。みなさん,どのくらい解けましたか?はじめは難しく感じると思いますが,繰り返し解くことにより,少しずつ理解できるようになると思います(8割以上(できれば9割以上)解けるようになるまで頑張りましょう)。また,解けるようになっても時間が経つと忘れることもありますので,たとえば,1週間後とか,1か月後とかに,また,やってみてください。