テスト管理は,基本情報技術者試験をはじめとする情報処理技術者試験で頻出となる重要分野です。テストを実施するだけでなく,「どの程度品質が確保できているのか」,「テストは十分に行われているのか」といった評価の考え方を理解できていますか?
テスト管理=テスト結果をもとに品質や進捗を「指標」で評価する
ソフトウェアテストでは,単にバグを見つけるだけでなく,テストの進み具合やソフトウェアの品質を客観的に判断することが重要です。そのために,バグの発見状況やテストの網羅性などを数値やグラフで把握します。
このページでは,テスト管理の基本的な考え方を押さえたうえで,バグ管理図(信頼度成長曲線),カバレッジ(網羅率),バグ埋込み法といった代表的な評価手法をシンプルに整理しています。「何を評価するための指標なのか」という観点で理解し,試験で問われやすいポイントを効率よく押さえていきましょう。
テスト管理とは(何を評価し管理するか)
テスト管理では,テストの実施状況やバグの発見状況などをもとに,ソフトウェアの品質やテストの進捗を評価・管理します。
バグ管理図とは
バグ管理図では,実際のテストの実績をプロットして信頼度成長曲線と比較することでプログラムの品質やテストの進捗状況を判断します。
※ 信頼度成長曲線…累積バグ件数が開発の進捗に従い増加していく様子を表した曲線。傾きが0に近づいたときに一定の品質に達したと判断できる
※ ゴンペルツ曲線…はじめは指数関数的に増加するが,次第に鈍化し,やがて緩やかに限界値に近づいていくS字型の曲線。信頼度成長曲線として利用される
カバレッジ(網羅率)とは
カバレッジとは,プログラム全体の経路のうち,テストでどのくらいカバーしたかを表すものです。
網羅率 = テストで実行したステップ数プログラムの全ステップ数
バグ埋込み法とは
バグ埋込み法では,あらかじめ既知のバグをプログラムに埋め込んでおき,それを知らないテスト実施者が行ったテストのテスト結果から潜在バグ数を推定します。
検出された埋込みバグ数埋込みバグ数 = 検出された潜在バグ数潜在バグ数
まとめ
今回は,テスト管理について,品質や進捗を評価する代表的な手法を中心にシンプルにまとめてみました。バグ管理図はテストの進捗や品質の到達度を把握するための手法,カバレッジはテストの網羅性を評価する指標,バグ埋込み法は潜在バグ数を推定する手法というように,「何を評価するのか」を整理して理解することが重要です。
テスト管理では,これらの指標を組み合わせて判断することで,ソフトウェアの品質やテストの十分性を客観的に評価できます。各手法の意味と使いどころを押さえ,試験で正しく判断できるようにしておきましょう。
理解が進んだら,基本情報技術者試験の過去問題等にもチャレンジしてみてください。


