業務分析・データ利活用の基礎まとめ

業務分析・データ利活用の基礎まとめに関するブログのアイキャッチ画像 企業活動
広告

 業務分析・データ利活用は,基本情報技術者試験をはじめとする情報処理技術者試験で頻出となる重要分野です。線形計画法や在庫管理,検査手法,品質管理手法など,業務を効率化・最適化するための考え方を正しく理解できていますか?

  • 業務分析・データ利活用=データを基に業務の最適化や意思決定を行う分野

 これらは単なる計算や用語暗記ではなく,「どのように資源を配分すればよいか」,「どのように在庫を管理すべきか」,「どのように品質を維持・向上させるか」といった実務的な視点で理解することが重要です。

 このページでは,業務分析・データ利活用の全体像を図解イメージで整理し,「流れと違いが一目で分かる」ようにシンプルに解説します。

 初学者の方や,基礎を体系的に復習したい方に向けたまとめページです。

広告

業務分析・データ利活用とは

 業務分析・データ利活用とは,業務の効率化や意思決定の改善を目的として,データを収集・分析し,活用するという考え方です。

線形計画法とは

 線形計画法とは,最大の利益を得るために,材料や時間などの資源を,どのように配分すればよいかを求める手法です。

 たとえば,ある製造会社が製品Aと製品Bを製造し,それらを袋詰めして販売する場合に得られる利益を最大にするための製品Aと製品Bの製造個数は,次のように求めることができます。

線形計画法の説明画像_01

まず,製品Aの製造個数をx個,製品Bの製造個数をy個とすると,(販売)利益を表す目的関数は,次のようになる。

線形計画法の説明画像_02

次に,製品Aと製品Bの製造個数に関する制約条件を式で表すと,

線形計画法の説明画像_03

のようになり,これらの制約条件を満たす領域をグラフで表すと,次のようになる。

線形計画法の説明画像_04

グラフのA,B,Cの各点における利益を,目的関数を使用して求めると,

A:50×0 + 40×4 = 160円

B:50×2 + 40×3 = 100 + 120 = 220円

C:50×4 + 40×0 = 200円

となるので,製品Aを2個,製品Bを3個製造した場合に利益は最大(220円)になる

広告

在庫管理とは

 在庫管理とは,在庫切れや過剰在庫を防ぎ,適切な在庫量を維持するための管理手法です。

定期発注方式とは

 定期発注方式とは,一定間隔ごとに発注を行う方式です。

定期発注方式に関する説明画像

発注量 = 基準在庫量 - 現在の在庫量

基準在庫量 =(調達期間 + 発注間隔)× 予定出庫量 + 安全在庫量

※ 調達期間 … リードタイム。発注から納入までの期間

例)在庫の1日当たりの平均出庫量が5個で,発注間隔が5日,調達期間が2日,安全在庫が10個,現在の在庫量が20個の場合の発注量。

発注量 =(2日 + 5日)× 5個 + 10個 - 20個

= 25個

定量発注方式とは

 定量発注方式とは,発注点を下回った時点で発注を行う方式です。

※ 発注点は,あらかじめ定めておく

定量発注方式に関する説明画像

発注量 = 調達期間中の出庫量 + 安全在庫量

調達期間中の出庫量 = 調達期間 × 予定出庫量

※ 調達期間 … リードタイム。発注から納入までの期間

例)在庫の1日当たりの平均出庫量が5個で,調達期間が4日,安全在庫が10個の場合の発注量。

発注量 = 4日 × 5個 + 10個

= 30個

広告

検査手法とは

抜取検査とは

 抜取検査とは,あるロットから一部のサンプルを抽出して,その品質を検査する手法です。

OC(Operating Characteristic;検査特性)曲線とは

 OC曲線とは,抜取検査において,ロットの不良率と,そのロットが合格(受入れ)となる確率との関係を表す曲線です。

OC曲線に関する説明画像

品質管理手法とは

 品質管理手法とは,製品やサービスの品質を維持・向上させるために用いられる分析・改善のための手法です。

※ 問題の原因分析や再発防止を行うために用いられる

QC7つ道具数値データを用いた定量的な分析に使用する
新QC7つ道具言語データを用いた定性的な分析に使用する

※ QC7つ道具と新QC7つ道具の詳細は,「QC7つ道具と新QC7つ道具の基礎まとめ」を参照

まとめ

 今回は,業務分析・データ利活用について,線形計画法による最適化,在庫管理(定期発注方式・定量発注方式),検査手法(抜取検査・OC曲線),品質管理手法(QC7つ道具・新QC7つ道具)までをシンプルにまとめてみました。これらは試験でも頻出であり,特に「計算問題(線形計画・発注量)」,「用語の意味(リードタイム・発注点)」,「手法の違い(定量 vs 定期,QC7つ道具 vs 新QC7つ道具)」は確実に押さえておきたいポイントです。単なる暗記ではなく,「どのような場面で使うのか」,「何を最適化・管理しているのか」まで理解することで,得点力が大きく向上します。

 理解が進んだら,基本情報技術者試験の過去問題等にもチャレンジしてみてください。

広告