基本情報技術者試験など情報処理技術者試験を受験する方にとっては必須の,ソフトウェア設計手法についてシンプルにまとめています。構造化プログラミング,プロセス中心アプローチ(POA),データ中心アプローチ(DOA),オブジェクト指向アプローチについて説明しています。各設計手法について,しっかり,理解するよう努めましょう。
ソフトウェア設計手法
構造化プログラミング
構造化プログラミングとは,プログラムを段階的に分割してモジュール化し,各モジュールを順接,反復,分岐の三つの制御構造を用いて記述することをいいます。
※ goto文を排除することで,プログラムの制御構造をシンプルにする
プロセス中心アプローチ(POA;Process Oriented Approach)
プロセス中心アプローチは,業務プロセス(機能)に着目したアプローチです。システムを段階的に詳細化(分割)していきます。
※ 最終的には,モジュールに分割する
※ DFD(Data Flow Diagram)や状態遷移図を用いる。DFDの詳細は「ソフトウェア要件定義・ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計-ソフトウェア要件定義(外部設計)-ソフトウェア要件の確立-業務モデルの作成-DFD(Data Flow Diagram) -情報処理シンプルまとめ」を,状態遷移図の詳細は「ソフトウェア要件定義・ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計-ソフトウェア要件定義(外部設計)-ソフトウェア要件の確立-業務モデルの作成-状態遷移図 -情報処理シンプルまとめ」を参照
データ中心アプローチ(DOA;Data Oriented Approach)
データ中心アプローチは,データ構造に着目したアプローチです。個々のシステムを,データベースを中心に設計します。
※ 業務内容に変更があった場合でも,データの種類や構造を変更することはあまりないため,データベースはそのままでプログラムのみを修正するという方法がとれる
※ E-R図を用いる。詳細は「E-R図(概念設計) -情報処理シンプルまとめ」を参照
オブジェクト指向アプローチ
オブジェクトとは,データ(属性)と,データを操作する手続き(メソッド)を1つのまとまりとして定義したもので,オブジェクト指向アプローチでは,このオブジェクトを組み合わせてシステムを設計します。
※ UML(Unified Modeling Language)を用いる
※ オブジェクト指向アプローチの詳細は,「」を参照
まとめ
今回は,ソフトウェア開発手法について,シンプルにまとめてみました。確実に理解し,覚えるようにしましょう。