情報処理技術者試験(今のところは基本情報技術者試験)の過去問(コンピューター構成要素-入力装置,出力装置,バスと入出力インタフェース)を集めて,シンプルにまとめています。入力装置(タッチパネル,RFIDタグなど),出力装置(有機ELディスプレイ,プラズマディスプレイ,3Dプリンタ,解像度など),バスと入出力インタフェース(USB,Bluetooth,アドレスバス,デイジーチェーンなど)について,理解度を確認することができます。解けなかった問題や,完全に理解できていない問題については,【参考】にあるリンク先ページを読んで,もう一度,解いてみてください。難しい問題もあると思いますが,繰り返し解くことにより,だんだんと身に付いてきますので,根気よく頑張りましょう。
- 平成25年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問12
- 平成23年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問13
- 平成23年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問13
- 平成22年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問13
- 平成24年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問14
- 平成21年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問14
- 平成31年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問12
- 平成31年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問11
- 平成24年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問12
- 平成28年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問11
- 令和元年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問14
- 平成22年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問13
- 平成21年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問11
- 平成30年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問12
- 平成29年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問10
- 平成29年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問11
- 平成25年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問13
- まとめ
平成25年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問12
平成23年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問13
問 静電容量方式タッチパネルの説明として,適切なものはどれか。
ア タッチすることによって赤外線ビームが遮られて起こる赤外線反射の変化を捉えて位置を検出する。
イ タッチパネルの表面に電界が形成され,タッチした部分の表面電荷の変化を捉えて位置を検出する。
ウ 抵抗膜に電圧を加え,タッチした部分の抵抗値の変化を捉えて位置を検出する。
エ マトリックス状に電極スイッチが並んでおり,タッチによって導通した電極で位置を検出する。
【解答】イ
【解説】
■ 静電容量方式
指先でタッチした部分の表面電荷の変化を捉えて位置を検出する方式である。多点検出が可能で,スマートフォンやタブレットの入力デバイスに採用されている。
平成23年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問13
問 RFIDタグの特徴として,適切なものはどれか。
ア 磁性体に記録された情報を接触によって読み取る。
イ 赤外線を用いて情報を非接触で読み取る。
ウ 電磁波を用いて情報を非接触で読み取る。
エ バーコードで記録された情報を光学的に読み取る。
【解答】ウ
【解説】
■ RFID(Radio Frequency IDentification)
IDなどの情報を記録したRFタグから,RFリーダーを使用して無線通信により情報をやり取りするしくみをいう。
平成22年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問13
問 自発光型で,発光ダイオードの一種に分類される表示装置はどれか。
ア CRTディスプレイ | イ 液晶ディスプレイ |
ウ プラズマディスプレイ | エ 有機ELディスプレイ |
【解答】エ
【解説】
■ 有機ELディスプレイ
EL(Electro-Luminescence;エレクトロルミネッセンス)とは,ある種の有機物質に電圧をかけたときに,有機物質そのものが光る現象のことをいう。「Electro」は「電気の」,「Luminescence」は,「発光」という意味である。この現象を利用した有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)と呼ばれるデバイスを有機ELという。
平成24年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問14
平成21年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問14
問 プラズマディスプレイの説明として,適切なものはどれか。
ア ガス放電によって発生する光を利用して,映像を表示する。
イ 自身では発光しないので,バックライトを使って映像を表示する。
ウ 電極の間に挟んだ有機化合物に電圧をかけると発光することを利用して,映像を表示する。
エ 電子銃から発射した電子ビームを管面の蛍光体に当てて発光させ,文字や映像を表示する。
【解答】ア
【解説】
■ プラズマディスプレイ(PDP:Plasma Display Panel)
2枚のガラス板の間に封入された高圧の希ガスに高い電圧をかけてプラズマガス放電を起こし,塗布されている蛍光体を発光させ表示する画面表示装置である。
イ 液晶ディスプレイ
ウ 有機ELディスプレイ
エ CRTディスプレイ
平成31年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問12
問 3Dプリンタの機能の説明として,適切なものはどれか。
ア 高温の印字ヘッドのピンを感熱紙に押し付けることによって印刷を行う。
イ コンピュータグラフィックスを建物,家具など凹凸のある立体物に投影する。
ウ 熱溶解積層方式などによって,立体物を造形する。
エ 立体物の形状を感知して,3Dデータとして出力する。
【解答】ウ
【解説】
ア 感熱式プリンタ
イ プロジェクションマッピング
エ 3Dスキャナ
【参考】 |
平成31年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問11
平成24年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問12
問 96dpiのディスプレイに12ポイントの文字をビットマップで表示したい。正方フォントの縦は何ドットになるか。ここで,1ポイントは1/72インチとする。
ア 8 | イ 9 | ウ 12 | エ 16 |
【解答】エ
【解説】
12ポイントは,
12 × 1/72 =1/6インチ
なので,
96dpi × 1/6 = 16ドット
となる。
【参考】 | 「出力装置-解像度 -情報処理シンプルまとめ」 |
平成28年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問11
問 1Mバイトのメモリを図のようにMPUに接続するとき,最低限必要なアドレスバスの信号線の本数nはどれか。ここで,メモリにはバイト単位でアクセスするものとし,1Mバイトは1,024kバイト,1kバイトは1,024バイトとする。
ア 18 | イ 19 | ウ 20 | エ 21 |
【解答】ウ
【解説】
1Mバイトのメモリの場合,
1Mバイト = 1,024バイト × 1,024バイト = 210 × 210 = 220(種類)
のアドレスを管理しなければならないので,信号線は,
20本
必要である。
令和元年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問14
問 次に示す接続のうち,デイジーチェーンと呼ばれる接続方法はどれか。
ア PCと計測機器とをRS-232Cで接続し,PCとプリンタとをUSBを用いて接続する。
イ Thunderbolt接続ポートが2口ある4Kディスプレイ2台を,PCのThunderbolt接続ポートから1台目のディスプレイにケーブルで接続し,さらに,1台目のディスプレイと2台目のディスプレイとの間をケーブルで接続する。
ウ キーボード,マウス及びプリンタをUSBハブにつなぎ,USBハブとPCとを接続する。
エ 数台のネットワークカメラ及びPCをネットワークハブに接続する。
【解答】イ
【解説】
■ デイジーチェーン接続
PCと複数の周辺機器を数珠つなぎにする接続法。
平成22年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問13
問 デイジーチェーン接続はどれか。
ア IEEE 1394接続コネクタが2口ある工業用カメラを数珠つなぎにし,一端をPCに接続する。
イ PCと計測機器とをRS-232Cで接続し,PCとプリンタとをUSBを用いて接続する。
ウ USBハブにキーボード,マウス,プリンタをつなぎ,USBハブとPCとを接続する。
エ 数台のネットワークカメラ及びPCをネットワークハブに接続する。
【解答】ア
【解説】
■ デイジーチェーン接続
PCと複数の周辺機器を数珠つなぎにする接続法。
平成21年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問11
問 USBの説明はどれか。
ア PCに内蔵されるCD-ROM装置,DVD装置などを接続するためのパラレルインタフェースである。
イ 磁気ディスク,プリンタなどをデイジーチェーンで接続するパラレルインタフェースである。
ウ ハブを介してツリー状に機器を接続できるシリアルインタフェースである。
エ プリンタなどに赤外線を使ってデータを転送するシリアルインタフェースである。
【解答】ウ
【解説】
■ USB(Universal Serial Bus)
コンピューターにキーボードやマウス,プリンター,各種ドライブなどを接続するためのシリアルインタフェース規格で,現在,広く普及している。ホットプラグに対応しており,USBハブを使用することで,1台のコンピューターに最大で127台の周辺装置を接続することができる。また,プラグアンドプレイにも対応している。
■ ホットプラグ
コンピューターの電源が入っている状態で,周辺装置を接続して利用できるしくみ。
■ プラグアンドプレイ
コンピューターに周辺装置や拡張カードなどを接続した際に,デバイスドライバのインストールを自動的に行うしくみ。
※ デバイスドライバ(ドライバ)とは,コンピューターに接続した機器を動かすためのソフトウェアのことをいう
ア パラレルATA
イ SCSI
エ IrDA
平成30年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問12
平成29年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問10
問 USB 3.0の説明として,適切なものはどれか。
ア 1クロックで2ビットの情報を伝送する4対の信号線を使用し,最大1Gビット/秒のスループットをもつインタフェースである。
イ PCと周辺機器とを接続するATA仕様をシリアル化したものである。
ウ 音声,映像などに適したアイソクロナス転送を採用しており,ブロードキャスト転送モードをもつシリアルインタフェースである。
エ スーパースピードと呼ばれる5Gビット/秒のデータ転送モードをもつシリアルインタフェースである。
【解答】エ
【解説】
■ USB(Universal Serial Bus)
コンピューターにキーボードやマウス,プリンター,各種ドライブなどを接続するためのシリアルインタフェース規格で,現在,広く普及している。ホットプラグに対応しており,USBハブを使用することで,1台のコンピューターに最大で127台の周辺装置を接続することができる。また,プラグアンドプレイにも対応している。
■ ホットプラグ
コンピューターの電源が入っている状態で,周辺装置を接続して利用できるしくみ。
■ プラグアンドプレイ
コンピューターに周辺装置や拡張カードなどを接続した際に,デバイスドライバのインストールを自動的に行うしくみ。
※ デバイスドライバ(ドライバ)とは,コンピューターに接続した機器を動かすためのソフトウェアのことをいう
■ USBの規格
USB1.1 | フルスピード | 12Mビット/秒 |
USB2.0 | ハイスピード | 480Mビット/秒 |
USB3.0 | スーパースピード | 5Gビット/秒 |
USB3.1 | スーパースピードプラス | 10Gビット/秒 |
平成29年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問11
問 USB Type-Cのプラグ側コネクタの断面図はどれか。ここで,図の縮尺は同一ではない。
ア | イ |
ウ | エ |
【解答】イ
【解説】
■ USBのコネクタの形状
Type-A | USB2.0 | パソコンや充電器など,電力を供給する側に接続するコネクタ 色は黒,または,白が多い | |
USB3.0 USB3.1 | パソコンや充電器など,電力を供給する側に接続するコネクタ 色は水色が多い ※ USB2.0 Type-Aと互換性あり | ||
Type-B | USB2.0 | 周辺装置側のコネクタ スキャナーやプリンター,外付けHDDなどを接続する | |
USB3.0 USB3.1 | 周辺装置側のコネクタ USB2.0 Type-Bの端子の上部に追加の端子が配置されている 外付けHDDなど,速度重視の装置を接続することが多い ※ USB2.0 Type-Bとは互換性がない | ||
Type-C | USB3.0 USB3.1 | パソコン側でも,周辺装置側でも接続可能なコネクタ 上下は関係なく接続できる スマートフォンやタブレット,ノートパソコンなどの接続や充電(7.5W)に使用される オルタネートモード(Alternate Mode)対応の場合は,映像信号などUSB規格以外の信号を送信できる PD(USB Power Delivery)対応の場合は,最大で100Wの給電が可能となるので,ノートパソコンの充電もできる ※ 最近は,このType-Cに統一する方向に進んでいる | |
Mini A | USB2.0 | ほとんど見かけることがない | |
Mini B | USB2.0 | 周辺装置側のコネクタ ディジタルカメラやゲーム機などを接続する | |
Micro A | USB2.0 | ほとんど見かけることはない | |
USB3.0 USB3.1 | ほとんど見かけることはない | ||
Micro B | USB2.0 | 周辺装置側のコネクタ スマートフォンやタブレットを接続する | |
USB3.0 USB3.1 | ほとんど見かけることはない |
ア Type-A
ウ Mini B
エ Micro B
平成25年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問13
問 Bluetoothの説明として,適切なものはどれか。
ア 1台のホストは最大127台のデバイスに接続することができる。
イ 規格では,1,000m以上離れた場所でも通信可能であると定められている。
ウ 通信方向に指向性があるので,接続対象の機器同士を向かい合わせて通信を行う。
エ 免許不要の2.4GHz帯の電波を利用して通信する。
【解答】エ
【解説】
■ Bluetooth
電波を利用した無線方式の入出力インタフェースである。通信範囲は2m~10mくらいである。IrDAよりも通信範囲が広く,高速である。ワイヤレスのマウスやキーボード,ゲーム機のコントローラ,ヘッドホンなど,携帯情報機器やオーディオ機器などで利用されている。
まとめ
今回は,情報処理技術者試験の過去問(コンピューター構成要素-入力装置,出力装置,バスと入出力インタフェース)を集めて,シンプルにまとめてみました。みなさん,どのくらい解けましたか?はじめは難しく感じると思いますが,繰り返し解くことにより,少しずつ理解できるようになると思います(8割以上(できれば9割以上)解けるようになるまで頑張りましょう)。また,解けるようになっても時間が経つと忘れることもありますので,たとえば,1週間後とか,1か月後とかに,また,やってみてください。