技術戦略マネジメントは,企業が新しい技術をどのように生み出し,成長につなげていくかを考える重要な分野であり,基本情報技術者試験をはじめとする情報処理技術者試験でも頻出です。イノベーションの種類や技術の成長過程,事業化までの障壁などを,きちんと整理できていますか?
技術戦略マネジメント=技術を活用して,企業の競争力や成長を実現するための戦略を管理する活動
技術戦略マネジメントでは,「技術の創出(イノベーション)」,「技術の成長(Sカーブ)」,「事業化までの障壁(魔の川・死の谷・ダーウィンの海)」という流れで全体像を捉えることが重要です。この流れを意識することで,各用語の位置づけや関係性を整理しやすくなります。
このページでは,イノベーションの種類(プロダクト・プロセス・ラディカル・オープンイノベーション)や技術のSカーブ,開発から事業化に至るまでの障壁,さらにコンカレントエンジニアリングまで,試験対策として重要なポイントをシンプルに整理しています。
初学者の方や,基礎を体系的に復習したい方に向けたまとめページです。
技術戦略マネジメントとは
技術戦略マネジメントとは,企業が技術を活用して競争力を高めるための戦略を立案・実行・管理することをいいます。
イノベーションとは
イノベーションとは,技術革新という意味です。
プロダクトイノベーションとは
プロダクトイノベーションとは,製品に関する技術革新のことをいいます。
※ これまでにない製品を開発する。スマートフォン,電気自動車など
プロセスイノベーションとは
プロセスイノベーションとは,製造過程や業務プロセスなどを革新することをいいます。
ラディカルイノベーションとは
ラディカルイノベーションとは,これまでとは全く異なる価値をもたらす革新のことをいいます。
※ これまでにない市場を開拓したり,新しい概念を創出したりする(市場や価値観を大きく変える)
オープンイノベーションとは
オープンイノベーションとは,(他の企業や大学など)外部から得た新たな技術やアイディアを,自社の製品やサービスに活用する革新のことをいいます。
※ 革新的な技術やアイディアを利用して,新製品や新しいサービスなどを開発する
技術のSカーブとは
技術のSカーブとは,技術の進化過程を表すものです。
※ 導入期は進歩が遅く,成長期で急速に進歩し,成熟期に進歩が鈍化する
魔の川,死の谷,ダーウィンの海とは
魔の川,死の谷,ダーウィンの海とは,技術などが研究段階から事業を成功させるまでに直面する障壁のことをいいます。
※ 魔の川…研究段階から開発段階に移行するときに存在する障壁
※ 死の谷…開発段階から事業化の段階に移行するときに存在する障壁
※ ダーウィンの海…事業化のあと,その事業が市場で成功するまでに存在する障壁
コンカレントエンジニアリング(開発効率化手法)とは
コンカレントエンジニアリングとは,製品の企画や設計,製造を同時並行的に行うことで,開発期間や納期を短縮することをいいます。
まとめ
今回は,技術戦略マネジメントについて,「イノベーション」,「技術の成長」,「事業化までの障壁」という流れで,全体像を意識しながらシンプルにまとめてみました。個々の用語は覚えやすいものが多いですが,「どの段階の話か」を意識して整理することで,より理解しやすくなります。技術戦略マネジメントは,基本情報技術者試験でも頻出の分野であり,確実に得点源にしたい分野です。一つひとつの用語の意味だけでなく,関連性や流れを意識しながら,繰り返し学習していきましょう。
理解が進んだら,基本情報技術者試験の過去問題等にもチャレンジしてみてください。


