基本情報技術者試験の科目Bのサンプル問題を題材に,単方向リストから要素を削除する処理について学習します。この問題では,指定された位置の要素をリストから削除するために,参照をどのように変更するかを確認します。
(令和4年度12月公開) 基本情報技術者試験 サンプル問題 科目B 問10
問 次のプログラム中の に入れる正しい答えを,解答群の中から選べ。
手続 delNode は,単方向リストから,引数 pos で指定された位置の要素を削除する手続である。引数 pos は,リストの要素数以下の正の整数とする。リストの先頭の位置を1とする。
クラス ListElement は,単方向リストの要素を表す。クラス ListElement のメンバ変数の説明を表に示す。ListElement 型の変数はクラス ListElement のインスタンスの参照を格納するものとする。大域変数 listHead には,リストの先頭要素の参照があらかじめ格納されている。
〔プログラム〕
大域: ListElement: listHead // リストの先頭要素が格納されている
○delNode(整数型: pos) /* posは,リストの要素数以下の正の整数 */
ListElement: prev
整数型: i
if (pos が 1 と等しい)
listHead ← listHead.next
else
prev ← listHead
/* posが2と等しいときは繰返し処理を実行しない */
for (i を 2 から pos - 1 まで 1 ずつ増やす)
prev ← prev.next
endfor
prev.next ←
endif
解答群
| ア listHead | イ listHead.next |
| ウ listHead.next.next | エ prev |
| オ prev.next | カ prev.next.next |
【解答】カ
【解説】
手続 delNode は,単方向リストの指定された位置の要素を削除する。削除する要素が先頭であれば listHead を次の要素へ更新し,先頭以外であれば削除する要素の1つ前の要素を探し,その next を削除する要素の次の要素へ変更して,削除する要素をリストから外す。
prev は削除する要素の1つ前の要素を表す。削除するには,prev の next を,削除する要素の次の要素へ変更する必要がある。削除する要素は prev.next であり,その次の要素は prev.next.next である。そのため,prev.next ← prev.next.next とすることで,削除する要素を飛ばして次の要素につなぎ直すことができる。
【参考】
この問題のポイント
この問題から学べることは,
- 単方向リストから指定された位置の要素を削除する方法
- 先頭の要素を削除するときの参照の変更
- 削除する要素の1つ前の要素を参照をたどって探す方法
- prev.next を変更して要素をリストから外す方法
- トレース表を使って,変数や参照の変化を追跡する方法
です。特に,削除する要素の1つ前の要素を prev で求め,prev.next を削除する要素の次の要素に変更することで,リストから要素を外す処理を理解しておきましょう。
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