このページでは,基本情報技術者試験を中心に,マルチメディア分野の過去問題・サンプル問題・公開問題を掲載しています。データ圧縮や画像・音声・動画の表現,画像ファイル形式や動画ファイル形式,MPEG,H.264,3次元グラフィックス,ストリーミング,VR・ARなど,試験で問われるマルチメディアに関する重要なテーマを幅広く取り扱っています。
※ まず基礎を確認したい方はこちら
解けなかった問題は,各問題下の【参考】リンクから対応する解説ページを読み,理解した上でもう一度解いてみてください。
平成27年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問24
平成22年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問27
問 ビットマップフォントよりも,アウトラインフォントの利用が適しているケースはどれか。
ア 英数字だけでなく,漢字も表示する。
イ 各文字の幅を一定にして表示する。
ウ 画面上にできるだけ高速に表示する。
エ 文字を任意の倍率に拡大して表示する。
【解答】エ
【解説】
■ ビットマップフォント
文字を小さな点(画素)の集まりで表現するフォント。拡大すると文字の輪郭がギザギザになる
■ アウトラインフォント
文字の輪郭を数式で表現するフォント。拡大・縮小しても文字の形が崩れにくい
平成21年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問30
問 静止画データの圧縮符号化に関する国際標準はどれか。
| ア BMP | イ GIF | ウ JPEG | エ MPEG |
【解答】ウ
【解説】
■ JPEG
写真の保存に適している。圧縮(非可逆圧縮)すると画質が低下する
| 【参考】 | 「マルチメディアの基礎まとめ(静止画とは)」 |
平成23年度 基本情報技術者試験 特別 午前 問28
問 ドローソフトを説明したものはどれか。
ア 関連する複数の静止画を入力すると,静止画間の差分を順に変化させながら表示していくことで,簡易な動画のように表現することができる。
イ 図形や線などを部品として,始点,方向,長さの要素によって描画していく。また,これらの部品の変形や組合せで効率的に図形を描画していくことができる。
ウ マウスを使ってカーソルを筆先のように動かして,画面上に絵を描いていく。出来上がった絵はビットマップ画像として保管することができる。
エ 文字や静止画データ,動画データ,音声データなど複数の素材をシナリオに沿って編集,配置し,コンテンツに仕上げることができる。
【解答】イ
【解説】
■ ペイントソフト
ビットマップ画像(ラスター画像)を作成・編集するソフトウェア
■ ドローソフト
ベクタ画像を作成・編集するソフトウェア
| 【参考】 | 「マルチメディアの基礎まとめ(静止画とは)」 |
平成29年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問24
問 音声などのアナログデータをディジタル化するために用いられるPCMにおいて,音の信号を一定の周期でアナログ値のまま切り出す処理はどれか。
| ア 逆量子化 | イ 標本化 | ウ 符号化 | エ 量子化 |
【解答】イ
【解説】
■ 標本化
音の信号を一定の周期で取り出す処理
平成31年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問25
平成28年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問25
平成23年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問29
平成21年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問30
問 音声のサンプリングを1秒間に11,000回行い,サンプリングした値をそれぞれ8ビットのデータとして記録する。このとき,512×106バイトの容量をもつフラッシュメモリに記録できる音声の長さは,最大何分か。
| ア 77 | イ 96 | ウ 775 | エ 969 |
【解答】ウ
【解説】
1秒間のデータ量は,
11,000回 × 8ビット = 88,000ビット(=11,000バイト)
である。よって,フラッシュメモリに記録できる音声の長さは,
512,000,000バイト ÷ 11,000バイト ≒ 46,545秒(≒775分)
となる。
平成24年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問26
問 60分の音声信号(モノラル)を,標本化周波数44.1kHz,量子化ビット数16ビットのPCM方式でディジタル化した場合,データ量はおよそ何Mバイトか。ここで,データの圧縮は行わないものとする。
| ア 80 | イ 160 | ウ 320 | エ 640 |
【解答】ウ
【解説】
1秒間のサンプリング回数は,
44.1kHz = 44,100回
であるので,1秒のデータ量は,
16ビット × 44,100回 = 705,600ビット(=88,200バイト)
となる。よって,60分では,
88,200バイト × 3,600秒(60分) = 317,520,000バイト(≒318Mバイト)
となる。
平成21年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問29
問 64kビット/秒程度の低速回線用の動画像の符号化に用いられる画像符号化方式はどれか。
| ア MPEG-1 | イ MPEG-2 | ウ MPEG-4 | エ MPEG-7 |
【解答】ウ
【解説】
■ MPEGの種類
| MPEG-1 | CD-ROMや約1.5Mビット/秒程度の動画向けの規格 |
| MPEG-2 | DVDやデジタル放送で利用される規格。MPEG-1より高画質・高解像度に対応 |
| MPEG-4 | 高い圧縮率を実現した規格。インターネット配信やスマートフォンの動画などで広く利用される。64kビット/秒程度の低速回線にも対応 |
| 【参考】 | 「マルチメディアの基礎まとめ(動画とは)」 |
令和元年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問24
問 H.264/MPEG-4 AVCの説明として,適切なものはどれか。
ア 5.1チャンネルサラウンドシステムで使用されている音声圧縮技術
イ 携帯電話で使用されている音声圧縮技術
ウ ディジタルカメラで使用されている静止画圧縮技術
エ ワンセグ放送で使用されている動画圧縮技術
【解答】エ
【解説】
■ H.264/MPEG-4 AVC
高い圧縮率と画質を両立した動画圧縮方式(コーデック)
| 【参考】 | 「マルチメディアの基礎まとめ(動画とは)」 |
平成30年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問25
問 H.264/MPEG-4 AVCに関する記述はどれか。
ア インターネットで動画や音声データのストリーミング配信を制御するための通信方式
イ テレビ会議やテレビ電話で双方向のビデオ配信を制御するための通信方式
ウ テレビの電子番組案内で使用される番組内容のメタデータを記述する方式
エ ワンセグやインターネットで用いられる動画データの圧縮符号化方式
【解答】エ
【解説】
■ H.264/MPEG-4 AVC
高い圧縮率と画質を両立した動画圧縮方式(コーデック)
| 【参考】 | 「マルチメディアの基礎まとめ(動画とは)」 |
平成26年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問25
問 800×600ピクセル,24ビットフルカラーで30フレーム/秒の動画像の配信に最小限必要な帯域幅はおよそ幾らか。ここで,通信時にデータ圧縮は行わないものとする。
| ア 350kビット/秒 | イ 3.5Mビット/秒 |
| ウ 35Mビット/秒 | エ 350Mビット/秒 |
【解答】エ
【解説】
1フレームの画像は800×600ピクセルで,1ピクセル当たりの色数は24ビット,さらに,この動画は1秒間に30フレームで構成されているので,この動画を圧縮せずに配信するために必要な最小帯域幅は,
800 × 600 × 24 × 30 = 345,600,000(ビット/秒)
≒ 350Mビット/秒
となる。
| 【参考】 | 「マルチメディアの基礎まとめ(動画とは)」 |
平成24年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問27
問 3次元コンピュータグラフィックスに関する記述のうち,ポリゴンの説明はどれか。
ア ある物体Aを含む映像aから他の形状の異なる物体Bを含む映像bへ,滑らかに変化する映像
イ コンピュータ内部に記録されているモデルを,ディスプレイに描画できるように2次元化した映像
ウ 閉じた立体となる多面体を構成したり,2次曲面や自由曲面を近似するのに用いられたりする基本的な要素
エ モデリングされた物体の表面に貼り付ける柄や模様などの画像
【解答】ウ
【解説】
■ ポリゴン
頂点と辺で構成された多角形のことをいい,3次元グラフィックスでは物体の表面を表現するために利用される。
ア モーフィング
イ レンダリングにより作成された画像
エ テクスチャマッピング
平成26年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問24
問 アニメーションの作成過程で,センサやビデオカメラなどを用いて人間や動物の自然な動きを取り込む技法はどれか。
| ア キーフレーム法 | イ ピクセルシェーダ |
| ウ モーションキャプチャ | エ モーフィング |
【解答】ウ
【解説】
■ モーションキャプチャー
人や物体の動きをセンサーやカメラで計測し,その動きを3次元モデルに反映させる技術のことをいう。映画やゲームのキャラクターの動作作成などに利用されている。
平成25年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問27
問 コンピュータアニメーション技法のうち,モーフィングの説明はどれか。
ア 画像A,Bを対象として,AからBへ滑らかに変化していく様子を表現するために,その中間を補うための画像を複数作成する。
イ 実施の身体の動きをディジタルデータとして収集して,これを基にリアルな動きをもつ画像を複数作成する。
ウ 背景とは別に,動きがある部分を視点から遠い順に重ねて画像を作成することによって,奥行きが感じられる2次元アニメーションを生成する。
エ 人手によって描かれた線画をスキャナで読み取り,その閉領域を同一色で彩色処理する。
【解答】ア
【解説】
■ モーフィング
画像や図形を別の画像や図形へ滑らかに変形させる技術。映像の特殊効果やアニメーションなどで利用される
イ モーションキャプチャ
平成22年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問28
問 画像処理技術の一つで,モデリングされた物体の表面に柄や模様などの2次元画像を張り付ける技法はどれか。
| ア アンチエイリアシング | イ テクスチャマッピング |
| ウ ブレンディング | エ レイトレーシング |
【解答】イ
【解説】
■ テクスチャマッピング
物体の表面に画像や模様を貼り付け,質感を表現する処理。
平成27年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問25
問 テクスチャマッピングを説明したものはどれか。
ア 光源からの反射や屈折,透過を計算し描画していく。
イ 光源と物体の形状などに基づいて,表示するときに陰影をつける。
ウ 表示画面からはみ出す箇所をあらかじめ見つけ,表示対象から外す。
エ 物体の表面に画像を貼り付けることによって,表面の質感を表現する。
【解答】エ
【解説】
■ テクスチャマッピング
物体の表面に画像や模様を貼り付け,質感を表現する処理。
ア レイトレーシング
イ シェーディング(陰影処理)
ウ クリッピング
令和5年度 基本情報技術者試験 公開問題 科目A 問5
平成28年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問25
平成25年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問25
(類似)平成22年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問28
問 3次元グラフィックス処理におけるクリッピングの説明はどれか。
ア CG映像作成における最終段階として,物体のデータをディスプレイに描画できるように映像化する処理である。
イ 画像表示領域にウィンドウを定義し,ウィンドウの外側を除去し,内側の見える部分だけを取り出す処理である。
ウ スクリーンの画素数が有限であるために図形の境界近くに生じる,階段状のギザギザを目立たなくする処理である。
エ 立体感を生じさせるために,物体の表面に陰影を付ける処理である。
【解答】イ
【解説】
■ クリッピング
画面に表示する範囲外の部分を取り除き,必要な部分だけを描画対象にする処理。
ア レンダリング
ウ アンチエイリアシング
エ シェーディング(陰影処理)
平成29年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問25
問 3次元CGのレンダリングにおける,隠線消去及び隠面消去の説明はどれか。
ア 光源の位置と対象物体への光の当たり具合とを解析し,どのような色・明るさで見えるのかを決定する。
イ 指定された視点から見える部分だけを描くようにする。
ウ 生成された画像について,表示する画面に収まる部分だけを表示する。
エ 物体の表面だけでなく物体の内部や背後に隠れた部分の形状も,半透明表示などによって画像として生成する。
【解答】イ
【解説】
■ 隠線消去,隠面消去
物体の裏側や手前の物体に隠れて見えない線や面を描画しないようにする処理。
ア シェーディング(陰影処理)
ウ クリッピング
エ レイトレーシング
平成21年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問31
問 コンピュータグラフィックスで図形を描画する際に,図形の境界近くの画素に変化する色彩の中間色を割り当てることで,境界に生じる階段状のギザギザを目立たなくする技術はどれか。
| ア アンチエイリアシング | イ クリッピング |
| ウ シェーディング | エ モーフィング |
【解答】ア
【解説】
■ アンチエイリアシング
図形の輪郭に発生するギザギザ(ジャギー)を滑らかにする処理。
令和6年度 基本情報技術者試験 公開問題 科目A 問6
平成30年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問25
(類似)平成23年度 基本情報技術者試験 秋期 午前 問30
問 液晶ディスプレイなどの表示装置において,傾いた直線の境界を滑らかに表示する手法はどれか。
| ア アンチエイリアシング | イ シェーディング |
| ウ テクスチャマッピング | エ バンプマッピング |
【解答】ア
【解説】
■ アンチエイリアシング
図形の輪郭に発生するギザギザ(ジャギー)を滑らかにする処理。
平成30年度 基本情報技術者試験 春期 午前 問26
問 AR(Augmented Reality)の説明として,最も適切なものはどれか。
ア 過去に録画された映像を視聴することによって,その時代のその場所にいたかのような感覚が得られる。
イ 実際に目の前にある現実の映像の一部にコンピュータを使って仮想の情報を付加することによって,拡張された現実の環境が体感できる。
ウ 人にとって自然な3次元の仮想空間を構成し,自分の動作に合わせて仮想空間も変化することによって,その場所にいるかのような感覚が得られる。
エ ヘッドマウントディスプレイなどの機器を利用し人の五感に働きかけることによって,実際には存在しない場所や世界を,あたかも現実のように体感できる。
【解答】イ
【解説】
■ AR(Augmented Reality;拡張現実)
現実の映像にコンピューターで作成した情報を重ね合わせる技術のことをいう。
例)スマートフォンのARアプリ,道案内アプリ
ウ,エ VR(Virtual Reality;仮想現実)
まとめ
今回は,基本情報技術者試験の過去問題・サンプル問題・公開問題のうち,マルチメディア分野に関するものを集め,シンプルにまとめてみました。みなさんは,どのくらい解けましたか?はじめは難しく感じるかもしれませんが,繰り返し問題を解くことで,少しずつ理解できるようになると思います。8割以上(できれば9割以上)解けるようになることを目標に,ぜひ取り組んでみてください。また,一度解けるようになっても,時間が経つと忘れてしまうことがあります。1週間後や1か月後など,期間をあけてもう一度解き直すことで,理解の定着につながると思います。
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